今年、新しく養護教諭に採用された方は、どの都道府県でも「新規採用養護教諭研修」というものが多かれ少なかれ行われていると思います。
研修の体系は、各都道府県の裁量に任されているので、どの県がどんな研修をしているのか、知りたいところです。
ある県の例ですと、
新規採用養護教諭研修は、学校内で行われる「校内研修」と教育センターにでかける「機関研修」に分かれています。
校内研修には指導者が2人つきます。
一人は、校内の教員が割り振られ、学校組織や学校教育目標、生徒指導や児童生徒理解、校務分掌、指導法について等々、一般の教諭の先生に指導いただくもの。
もう一人は、養護教諭の資格を持ったもの(複数配置の相方の先生や退職養護教諭を活用)が、保健室経営や養護教諭の職務を指導します。
「今の新任の先生は、しっかり勉強してきて難しい採用試験を突破してきているから、何でも知っているのよ。だから、何を指導すればいいのか・・・一緒に仕事をしていく中で、指導するしかないわね・・・」
というのは、養護教諭の資格を持った指導者の先生の言葉・・・
一緒に仕事をしていく中で・・・って、いいことだと思います。
ともに仕事にかかわる中で、「こんな時はこうしたらいいんじゃないか」「こんな風に考えるけど、どう思いますか?」「こんな時はどうすればいいのでしょうか」などとコミュニケーションをとることにより、新任の先生の気づきが得られたり、さらには質問が発展したりしたら、学びは深まり、素敵だと思います。
一緒に仕事をしても、そこにコミュニケーションが生まれなかったら・・・
それは悲しいことです。
指導する側も遠慮して、「新任養護教諭さんは、質問もしてこないし、どうせいっぱい勉強してきてわかっているから聞かないんだわ」などという憶測で手を差し伸べなかったら・・・新任養護教諭はきっと、何も指導してもらえなかった、と思うかもしれません。
指導される側も遠慮して何も質問しなかったら・・・質問できなかったら・・・指導する養護教諭はさびしい、頼りにされていないのだと思うことでしょう。
指導する側も、指導される側も、「質問する」ことが大切ではないかと感じています。
校長先生とお話しさせていただく中で、実習生でもこんなに一生懸命やる実習生だったら、このまま、本校に複数配置でいてもらいたいようです!というおほめの言葉をいただきました。
その学校の養護教諭の先生も、「養護教諭が複数配置になったようで、本当にありがたい。こんな複数配置だったら最高ですね」というお話しでした。
養護教諭の複数配置については、さまざまな課題も耳にします。
相方の先生とどのように仕事を分担するか
保健室来室者にどう対応するか
同じ養護教諭でも、先生によって指示する内容が違えば、子どもが混乱するばかりでなく、保健室経営そのものが問われることになります。
ある校長先生から、こんなことを聞きました。
「養護教諭の複数配置は、複数配置以下になることがあるから・・・」
残念な言葉だと思いました。
しかし、そのような現実もあるということ。
これまで多くの養護教諭は単独で保健室を経営してきました。
これからは、複数で担当しても揺るがない、保健室経営が求められますね。
それには人間力でしょうか・・・・
教諭になるにも、同様です。
教科の免許を取得する(すなわち教諭になる)ためには、教育実習に行きます。
養護教諭になるためには、養護実習に行きます。
養護教諭になるんだけど、教科の免許もとる場合があります。
その中に、教科「保健」の免許を取る場合があります。
教科「保健」は、教科「保健体育」ではありません。
現場では、保健体育の先生が、「保健」と「体育」と両方教えています。
でも、免許は、別々に存在するのです。
このことを知らない現場の先生や管理職の先生は、たーくさんいます。
教育職員免許法を見てほしいですね!
ですから、保健の免許を取るには、教育実習に行かなければならないのです。
でも、学校に「保健の免許を取るので教育実習させてください」というと、ほとんどの場合、断られます。
そんな人、今までいません、とか、うちの学校では「保健」だけはできません、とか・・・・
でも、免許法で決まっているのだから、やらなければ免許はもらえません。
そこで重要なのが、交渉力です。
この内容をしっかり自分で理解したうえで、お願いする学校に説明し、理解してもらい、教育実習をさせていただくまで粘り強く交渉することが求められます。
現在の学校は、はっきりいって、忙しいので、教育実習生は迷惑って思っているところが無きにしも非ずだと思います。
ですから、学校のことがよくわかっていて、しっかり説明ができれば、受け入れてもらえるはずです。
養護教諭の仕事をしていると、実にたくさんのヒヤリ・ハットがあります。
それらの事例を収集し、1冊の本にまとめました。
http://shop.gyosei.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=7406
養護教諭の仕事していて、
「へーこんなことあるんだあ」とか、養護教諭ならだれでも、「あるある!」といった事例など、
養護教諭の皆さんにとっても、これから養護教諭になる皆さんにとっても、
ヒヤリ・ハットを疑似体験できる、1冊です。
疑似体験することで、失敗を防げるのです。
養護教諭は一人職である場合が多いから、こういう本で、事例をたくさん知っておくと、
失敗やヒヤリを未然に防ぐことができます。
そういう意味での発刊です!
養護教諭必見です!
名人と達人の違いを説いてくださいました。
名人とは・・・
その道を究めている人
達人とは・・・
その道で努力することによって得られた知恵をほかの領域にも生かせる人
名人はその道を究めるためにすべてをなげうって取り組むこともあるかもしれません。
時には自己中心的になっても、周囲とうまくいかなくても、その道を究めようと突き進むでしょう。
達人はその道を歩む中で努力して得た知恵をほかのことに活かしてみて、共通性を見いだしたり普遍性を追求したりする。
ゆえに「円満」とか「全体の利益」とか「バランス」を重視することになるかもしれません。
名人の達人もそれなりに意味があると思います。
名人になりたいですか?
達人になりたいですか?
これと同じような比較に、
養護教諭は、スペシャリストか、ジェネラリストか
という問いもあります。
こんなことを考えながら、自分自身がなりたい「養護教諭」像をつくってはいかがでしょうか。
養成機関によって病院実習の形態は異なるかもしれません。
過日、病院実習先に訪問して、実習生の様子を拝見してきました。
もちろん、看護師長さんへのお礼のご挨拶も兼ねています。
実習先では、ものすごい、緊張感だと思いますが、みんな、とってもいい顔をしていました。
やはり、社会で育てられるとは、このことです。
体験は学び、活かすも活かさないも、あなた次第!ということです。
看護師にもならないのに何で、病院実習に行かなきゃいけないの?なんて声も聞こえてきますが、
養護教諭は教員の免許を持った人の中で、唯一、病院実習をした教員なのです。
すなわち、病院の内側を知っている教員なのです。
連携が大事、とよく言われますが、連携するにも、相手をよく知らなければ、連携なんてできません。
だから、病院実習は、大事なのです!
みんな、それがわかってくれていたようで、ホッとしました。
わかっていなかった人は、気づいてほしいね・・・
以前、こんなことを聞きました。
小学校のプール指導で、子どもたちが教室の前に並んでプールに行くときの出来事。
小学生が持参するバスタオルは、ゴムが上部についていてスカートのような形です。
このスカート風バスタオルを、首からかぶって、両手がスカート風バスタオルの中に入ったまま、並んで歩いて行ったところ、つまづいて転倒、手が床につけず、危うく、顔面を打つところだった・・・
この事例の学びから、両手を出しておく必要性を保健指導につなげた、ということ。
養護教諭は一人ないし、二人配置だから、そのような経験を共有することがありません。
このような経験は他者と共有することで、同じような事故を未然に防ぐことができるのです。
養護教諭のヒヤリ・ハット事例がありましたら、コメントなどにお寄せください!
的を得たお言葉です。
事件、ならぬ日々の子どもとの対応はかけがえのない実践なのです。
その中に、一般化できる法則があるはずだと、常々思っています。
そんな私も、養護教諭を育てる実践者として、日々、アレコレ考え、悩みながら実践しています。
もし、これってみんなやっているよね!っていう法則みたいなものに気づいていたら・・・
それは何とかして(研究者の手を借りて)論文にして一般化することをおすすめします!
世に広まれば、どれだけ助かることか・・・
そうやって、臨床研究(病気の治療方法とか、診断方法とか、新しいことがわかってきてみんなが使えるようになっているのです)
一例を挙げれば・・・
保健室登校
保健室登校って結構、養護教諭は経験しています。
だから、それなりの支援方法があるはずなんです。
一般化できるものができるはずなんです。
事例を収集できればなあ・・・って思います。
痛いところさすりながら、この言葉を言うと、何だか、痛みが飛んでいくような気持ちになります。
保健室には痛みを訴えてやってくる子どもがたくさんいます。
痛みは、体の痛みでもありますが、実は、同時に、心も痛かったりしています。
だから、触ってさすって、「痛かったね・・・」って受容してあげたら、それだけで半分くらいは救急処置成功!
っておもうのです。
養護教諭もタッチングの効果については気づいている人も多いんじゃないかと思いますが、
要は、タッチングは心と心を伝えあう行為で痛みやつらさが少し癒されるってことなんだと思うんだけど、
どう思いますか?
水は、あれよあれよという間に浸水してくる。
防ぎようもない。
その後の対応は非常に気をつかうことだろう。
屋内消毒には何を使うのだろうか・・・
困ったときは、まず、学校薬剤師さんに相談すべきであろう。
学校の状況を知らせることも必要だし、指導助言を仰いだという事実もまた、重要な手続きである。
養護教諭にとっても一人で判断するのではなく、その立場の専門家から指導助言を仰ぎながら、学校の現状に即した対応を行うことが求められるだろう。
ある学校では、オスバン液で噴霧、拭き掃除をしたそうです。
災害は忘れた頃にやってくる?!全然忘れていないけれど、なんだか、世の中、不穏です。
日ごろからの備え、しておかないと・・・
危機管理、裏を返せば日常管理です。
